《実体験》ライフラインが途切れた時に、自宅生活を快適に送るコツ

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昨日の大阪北部地震、驚きましたね……。震度6だった北摂エリアに住んでいますので、心臓をわしづかみにされたくらいの衝撃でした。

夫は関東出張のため既に家を出ており、家にいたのは私と4歳の長女・2歳の次女のみ。何も落ちてこないであろうリビングの真ん中で、娘二人を抱きしめうずくまり、揺れが収まるのを待つ時間は、とてつもなく長く感じられました。幸い揺れの方向が一定だった?せいか食器棚はびくともせず、飾り棚の置き時計や小物が落ちたくらいで難を逃れることができました。

夫はというと、一度忘れ物をして帰宅したことが幸いして新幹線にはまだ乗っておらず、新大阪駅で立ち往生。昨日中にどうしても関東に行きたいということで、新幹線の運行再開を駅周辺で待っていたようです(在来線も運休のため、家に帰ってくることもままならず……)。

家屋が大きく損壊してしまった場合はまず避難所へ!となりますが、ライフラインが途切れた状態で自宅生活を送る人も多いですよね。今回は阪神大震災や、昨夏の停電の経験などを元に、そういった時にQOLを維持するコツについてまとめてみました。

水道が止まっているときには

まずは水を溜めよう

地震の場合、発生直後は水が出ても、その後の余震や復旧作業時に断水する可能性があります。大きな揺れがあったあとは、浴槽や空きペットボトルなどにとりあえず水を溜めておきましょう。が、私が昨日9時過ぎにお風呂を溜めようとしたら、この有様……!

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浴室だけでなく洗面でも同じ色の水が出ました。さすがに飲用はできませんが、水質がもう少し良ければ、生活用には使えそうです。

ただし地震発生後は、断水してなくてもトイレや洗面で安易に水を流すのは危険です。配管に損傷があり漏水すると、集合住宅などでは損害賠償問題になることもあるようですので、どうぞご判断は慎重に……。

トイレ対策

我が家はまだ導入できていませんが、災害時のトイレの考え方は、友人の守田矩子さんのブログ記事がとても参考になります。

そういえば以前、南極での登山の様子を取材したテレビ番組を観たのですが、そのなかでも大と小を分けることを徹底されていました。過酷な環境下では、それが常識なんですね。

蓋付きバケツ2つと、スコップと、土。これから色々リサーチして、備えておこうと思います。《小さな子どもでもうまく使えるような方法》も考えておかないといけないなぁ……。

【追記】
バイオトイレ用品、揃えました!その他バイオトイレ関連情報、まとめています。

飲料水

飲用には、私は普段からAmazonの定期便で2Lのミネラルウォーターと500mlの炭酸水を箱買いしてるので、ほぼストックが絶えません。いつもは浄水器を使っているという人でも、備蓄用に何箱か買っておきたいですね。

常温の炭酸水って好みは分かれますが、食後の口の中をさっぱりさせる効果も高いですし、冷たくなくても爽やかな喉越しを楽しめるので、非常時にもおすすめです^^

食器洗い対策

食器を洗う手間を省くには、いつもの食器にラップをかけて使うのが◎ 直接食材に触れますし、できれば塩ビ系ではなくポリエチレン製のラップの買い置きがあると安心です。

また調理の際は、耐熱性のポリ袋があると茹でる・煮るなどが調理器具を汚さずかつ効率的に行なえます。《湯煎OK》《高密度ポリエチレン製》といった表示があるものを選んでください。

こういったサイトであらかじめ知識を仕入れておくと安心ですね。


電気が止まっているときには

昨年8月、地中の古い送電管が破損したとかで《真夏の早朝〜14時過ぎまで全く電気が使えない》という状況を経験しました。いつ復旧するかわからない状況下で、電気に関してはこの時にあれこれ調べ知恵がついたので、それをまとめてみます。

冷蔵庫

とにかく中の冷気を逃さないこと。冷蔵庫の密閉度は、クーラーボックスの比にならないくらい高いので、開ける回数・時間を最小限に止めれば、半日程度ならそれほど温度はあがりません。

一度溶けても問題のない冷凍食品、袋や瓶に詰めた製氷皿の氷を、保冷剤代わりに冷蔵庫へ。手に入るならコンビニのかち割り氷なんかも一緒に突っ込んでおきましょう。逆に、アシの早そうな生肉・生魚は冷凍庫に。しばらくは冷蔵庫より低い温度で維持できます。

バッテリー

スマホ充電用のUSBバッテリーは多くの人が持っていると思いますが、それとは別に一家に一台おすすめしたいのが《ACプラグがそのまま使える大容量バッテリー》。

私はノマドワーク時にMacbookを充電したくて大容量バッテリーを持っていたのですが、意外にもこれが停電時に大活躍したのです……! ドライヤーや扇風機など、ちょっとした家電は問題なく動かせました。私が持っているのは、こちらです↓

ACプラグ対応のバッテリーがあると、短時間とはいえいつもの家電が使えます。これは非日常生活のQOLを維持するうえで、ものすごく心強いです。「あれが使えないのか……」という小さなストレスを回避できますからね。

【追記】
上記リンク先から購入された場合、プラグがアース付きのタイプになっている可能性があります。その際は、販売元が変換プラグを無償で送付してくれますので、問い合わせてみてください。

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壁付けコンセントでなければ、そのまま使うことも可能です^^

ハイブリッドカーの活用

我が家の愛車・プリウスを始めとするハイブリッドカーは、大きな蓄電池を備えています。停電時にこれを利用しない手はありません。取り急ぎ使えるのは、シガーソケットをACコンセントに変換できるインバーター。

これがあると、車の中で小型家電やPCを使うことができます。上記の大容量バッテリーと組み合わせれば、《車でバッテリーを充電して、家の中でその電気を使う》というサイクルも可能になります。

もっと効率的に電気を利用したければ、ハイブリッドカーに直接ACコンセントを取り付けておくこと。これね、相当なパワーがあるみたい! 熊本大地震のときは、ハイブリッドカーの蓄電池が避難所で大活躍したそうですよ。我が家は今年車を買い換える予定なので、その時にACコンセントを取り付ける予定です。

乾電池やソーラー電池の備蓄もいいですが、「非常時にもツカエルものを普段から使う」「普段使っているものを、非常時にどうすれば使うことができるかを考える」ってすごく大事な視点だなって。「動く大容量バッテリー」という視点で車選びをするというのも、そのひとつです。

火事や津波のような二次災害がなければ、電気の復旧は比較的早いです。数日乗り切ればなんとかなるはず!!

ガスが止まっているときには

これはもう超定番ですが、カセットコンロとガスボンベ!! いざライフラインが止まったとき、一番復旧に時間が掛かるのがガスなんですよね。ガス漏れって水や電気よりも目で確認しづらいうえに、引火すると大事故につながる可能性があるので、復旧にとても慎重な対応が求められるのだそう。

私は兵庫県西宮市の出身で、阪神大震災で自宅が全壊した経験があるのですが、その時は

  • 電気:翌日に復旧
  • 水道:約2ヶ月後に復旧
  • ガス:約3ヶ月後に復旧

という順でした。地震発生当日に祖父母宅に家族で避難して、水道の復旧を待って西宮市内の別のマンションに引っ越したのですが、そこからガスが復旧するまではカセットコンロと銭湯頼りの生活でした。

復旧まで期間を要することを考えると、アウトドア用の簡易コンロだけでなく、いつものお鍋が使えるカセットコンロは、自宅に一台置いておきたいところです。

今我が家にあるのは1.17当時に買った大ベテランなので、そろそろこういうカッチョイイのに買い換えようかな……。カセットコンロ用のガスボンベは平常時にはコンビニでも手に入りますが、数本はストックしておきたいですね。

心のケア

これは3.11の時に特に強く感じたことですが、情報収集のためにテレビをつけっぱなしにしていると、被害を伝える衝撃的な映像が繰り返し流れます。が、実際に揺れを経験することはもちろん、ああいう映像を目にし続けることは、そのたびに恐怖をリマインドすることにほかなりません

特に小さなお子様が家にいる場合はテレビを流しっぱなしにはせず、ラジオやネットで時々チェックする程度にしましょう。視覚から入る情報の影響力って、思った以上に強いですからね……。

そして自分が直接被害に合った・合わなかったに関わらず「恐怖やショック」を感じた場合は心のセルフケアを。そのお助けアイテムとして特にポピュラーなのが、

  • ホメオパシーのレメディ《アコナイト》
  • バッチフラワーレメディの《レスキューレメディ》
  • オーストラリアンブッシュのフラワーエッセンス《エマージェンシー》

あたりでしょうか。「ホメオパシーやフラワーエッセンスなんてエセ科学だ!」とかって真っ先に叩く人もいますが、精神的なダメージを自分でケアしたい時にこそ、こういった自然療法の出番だと私は思っています。

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我が家には日常のセルフケア用にレメディーキットがあるので、今回はアコナイトを2回、自分と娘たちに使いました。「びっくりしたときや、怖かったときに飲むお薬だよ〜(日本では薬ではありませんが・笑)」と言って口にいれてやると、「ケアしてもらえてるんだ!」という安心感もあってか、とても喜びます。レメディは砂糖粒で出来ているので、子どもも嫌がりませんしね♪

ホメオパシーについて語りだすと長いので詳細は改めますが、上に紹介したもののうち、どれかひとつをお守り代わりに持っておきたいところ。お気に入りの精油やハーブティーで心を落ち着かせるのも有効です。

私もそうですが、守るべき存在がいると、自分が感じた恐怖やショックを後回しにして人のことを心配したり、「私は大丈夫!」と思い込みがち。そういう人にこそ、心のセルフケアで自分をいたわってほしいですね^^

おわりに

地震から一夜明け、余震も数回起きています。これからまだ一週間ほどは気が抜けません。不安があるうちは、夜枕元にスニーカーを用意しておきましょう。頭を守るヘルメットも大事ですが、足元が危ういと素早く安全に逃げることができません。

食器が割れて散乱した時なども、片付け時はスリッパよりも断然スニーカーです。靴底をちゃんと雑巾で拭いておけば、家の中が汚れるほどのことはありません。小さなお子さんの足は、特にしっかり守ってあげてください。例え大きな余震が来ても、そのまま飛び出せますしね。

1.17の時、私の父が即座に靴を履くよう家族に指示してくれたのは、とても賢明な判断でした。避難所には着の身着のまま、裸足で飛び出して来た人もたくさんいましたから……。当時のことはnoteに詳しく書いたので、興味がある方はこちら↓どうぞ。


平常時に防災意識を高めるのって、なかなか難しいこと。だからこそ、今のような「危機感があるうち」に備えておきたいですね。何か参考になりましたなら、幸いです^^

>▼《デイリー防災グッズ》を毎日持ち歩こう
災害時にケガをしたときも、保湿&密閉で!非常時の強い味方その1:ズボラ干し野菜非常時の強い味方その2:常温保存可能な味噌玉

当ブログ管理人・上田涼子ってこんな人^^

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