菌草生活研究家が語る《発酵と和ハーブ》のある暮らし、とは

2021年1月下旬から急に火がついた音声メディアclubhouse。私も勢いに乗って参加し、楽しませてもらっていますが、clubhouseの面白いところは、これまでまったく接点がなかった方たちと繋がって一気に深い話ができること!

そんな新たな出会いとともに自己紹介をする機会も増えたので、この記事では《菌草生活(きんそうせいかつ)研究家》という肩書きに込めた想いを綴ってみます。ちなみに菌草の菌は発酵・微生物を、草は和ハーブ・植物を表しています。

発酵と和ハーブの共通点は、どちらも《日本で昔から有用されてきた存在》であること。私は先人の膨大な智慧が詰まっているこの発酵と和ハーブを、現代の暮らしにいかに取り入れるかを考え、提案しています。

発酵との出会い

手を動かして何かを創ることと、食べることが昔から好きだった私は、独身時代から果実酒を漬けたりヨーグルトを自家製したりと手仕事を楽しんでいました。母の影響で、自然派寄りの嗜好もありましたしね。

そこから発酵にグッとフォーカスするようになったのは、結婚を控え「家族の健康を守れる自分でありたい」と思い、身体や食について改めて学んでから。マクロビオティック、アロマテラピー、ホメオパシー、予防接種、添加物......様々なことを知っていくなかで、特に大事なのは腸内環境や免疫力であり、その底上げに発酵食がいいらしい、と気づいたのが2010年のことでした。

年に一度の手前味噌づくりに加え、塩麹ブームの後押しなどもあり、様々な発酵食を作るように(もちろん失敗もたくさん経験・苦笑)。発酵食の素晴らしい点は、「○○は身体に良くない」「△△の入ってる食品は買わない」といった減点方式になりがちな自然派志向のなかで、「作るのが楽しい!」「しかも美味しい!時短!」「気づいたら体調もいいかも♡」というポジティブな循環が生まれやすいこと。

目に見えない微生物の存在を感じ、それに自然と感謝の念が湧いてきたりするところもお気に入り^^ 八百万の神様の正体は微生物なんじゃないかと、わりと本気で思っていたりする私......。

▼そんなことを語ったstand.fmの収録(笑)

その後「独学だけでなく、ちゃんと体系的に学ぼう」と思い発酵食大学認定の発酵食エキスパートを取得。最近は麹やキムチなども自家製し、ますます発酵の面白さにハマっています。

▼ヨーグルトメーカーを使った手軽な麹づくりがお気に入りです^^

ヨーグルトメーカーで手軽に始める《自家製 米麹づくり》

2019.06.03

和ハーブとの出会い

和ハーブについては先日こんな記事を書いたばかりなので、こちらもご一読ください。

▼和ハーブってどんな植物のこと?も解説しています^^

足元にある宝物《和ハーブ》が教えてくれたこと

2021.02.23

和ハーブという単語はとてもキャッチーだし、インストラクターでもあるためよく使っていますが、山菜・薬草・野草、何でもウェルカム!(笑) 私が住む高山市のお隣・飛騨市は行政も薬草の活用に力を入れており《》を立ち上げています。こちらで開催されている薬草コンシェルジュ講座にも参加し、飛騨地方の薬草についても学んでいる真っ最中です。

自生する和ハーブには、そのままでは食べにくい苦味やエグミを持つものもありますが、それを無くそうとアク抜きを頑張りすぎると、豊富なミネラルや薬効成分が失われてしまうこともあって。なのでそこにうまく発酵技術を組み合わせることで、自然の恵みをそのままに美味しく食べられる方法を模索しています^^

ミツバは生でも食べられるありがたい和ハーブ^^♡

食べられる山菜・山野草はもちろん、自然療法やお手当に役立つ薬草もあちこちに自生しているのに、その価値に気づくことなく海外の精油やハーブだけをもてはやしてるのって、なんだかすごーーくもったいないな〜って。

なので和ハーブでも薬草・野草でも、とにかく身近に生えている植物を活かす楽しさ・豊かさをもっと多くの人に知ってもらえたら嬉しいし、それを通じて自然豊かな場所で暮らすってやっぱりいいな〜!と田舎暮らし・地方移住を検討する人が増えたらもっと嬉しい......かな(笑)。

近年の山野草ブームでマナーを守らず乱獲する人が増え、貴重な和ハーブが絶えかけている......なんて話もよく耳にします。自己中心的にならず、誰もが共存共栄の意識を持つ必要性もひしひしと感じています。

発酵と和ハーブ、その先にあるもの

そんな風に発酵と和ハーブに出会い、学び、暮らしに取り入れていくなかで、実感していることがあります。

日本はニホンコウジカビを始めとする《カビによる発酵大国》です。対してヨーロッパなどはパンやワインなど《酵母による発酵》が主流。カビ類は微生物のなかでもっともサイズが大きく、そのぶん細菌類より高い分解能力を持ち、複雑な風味を生み出します。カビが好む温暖湿潤な気候条件と稲作文化が出会ったことで、日本では酒・醤油・味噌・味醂などバラエティに富んだ発酵食が発達しました。

一方で日本の気候や地理的条件は、多様な植生ももたらしました。シダ植物と種子植物を含む高等植物は、ヨーロッパ全土で約2,000種なのに対して、日本には約5,600種(うち1,650種が日本固有種!)が自生しています。更に言うと国土の約70%が森林に覆われており、まさに《植物大国・森林大国》なのです。信仰上の理由などもあり、肉食をあまりしてこなかった日本人は、衣食住のほとんど全てに植物素材を用いてきました。

つまり《発酵と和ハーブに培われた生活文化》は世界に誇れる日本のお家芸......だと私は思っています^^

 

地球の生態系は、ざっくり分けて植物(生産者)と微生物(分解者)と動物(消費者)、三者の相関によって成り立っています。発酵と和ハーブをそれぞれ学び、微生物界と植物界をほんの少し覗かせてもらったことで、私のなかで《循環する生命の仕組み》がぼんやり見えてきました。

そしてこれこそが、今社会に求められている持続可能性ってものを考えるうえで、ものすごく重要な視座なんじゃないだろうか、と。植物と微生物はヒトがいなくても生きていけますが、ヒトは植物と微生物なしには生きていけませんもんね......。

微生物と植物、その全てを知ることは一生かけてもできませんが、日本人と長らく共存共栄してきた発酵と和ハーブは、興味のキッカケとして最適だな、と。その恵みは、足りないものを外に求めずとも、必要なものは既に目の前にあったことを気づかせてくれますしね^^

私の関心事はあくまで《生活》が主体、発酵と和ハーブを暮らしに取り入れQOLが向上することが第一段階。そしてそんな生活を通して、持続可能性や生物多様性を意識するのが当たり前な社会にしていくこと、が第二段階かな。

おわりに:菌草生活研究家の、今後の展望

これから先のことを具体的に考えるのはあまり得意ではないのですが、少しだけ。まず2021年は発酵と和ハーブという二本柱を更に強化すべく、インプットに力をいれて基礎知識の底上げをします。同時にアウトプットとして《菌草生活レシピ》の開発......衣食住の様々な場面に発酵と和ハーブを取り入れ、それをブログやSNSで発信していきます。


食以外でも、スキンケア・バスタイム・掃除洗濯などなど、活用場面はたーくさんありますからね^^

あとは菌草生活のコンセプトに共感してくださった方が集まるコミュニティもやる予定。みんなで情報交換しながら、サステナブルなライフスタイルを選択する人を増やしたいなぁと......。

不惑の40代を目前に控え、向かう道筋がクリアになりつつある今日このごろ。今後とも菌草生活研究家をよろしくお願いいたします♡

この記事を書いた橘花(kikka)ってこんな人
stand.fm(スタエフ)で毎日音声配信しています♪
▽LINE公式アカウント名:smartnatural
 月1〜3回、更新情報を配信中です
友だち追加