漬け汁まで楽しめる《さっぱり水キムチ》で夏バテ防止♪

和食の基本といえば、ご飯!味噌汁!ぬか漬け!……なイメージがある私。栄養バランス的にも最高の組み合わせだと、あちこちで目にしますよね。

ご飯と味噌汁を日々のルーティンに組み込むことは私にとって難しくありませんが、いかんせんハードルが高いのがぬか漬け……。私も2021年現在はぬか漬け続行中ですが、過去に何度か挫折も経験してますので、億劫に感じる気持ちはわかります。

ぬか漬けが評価されている理由のひとつは、植物性乳酸菌の豊富さ。でもぬか漬けがうまくいかないなら別の方法で乳酸菌補給すればいいかな!と、豆乳ヨーグルトやヨーグルトのホエイで作るお漬物中心に楽しんでいた時期もあります。

そこに数年前から増えた強力なレパートリー、それが《水キムチ》です!

水キムチとは?

水キムチとは、お米のとぎ汁で作る乳酸発酵の浅漬けです。キムチという言葉が入ってはいますが、唐辛子やニンニクをまったく使わず作ることもできるので、辛くも臭くもありません!

たっぷり作った漬け汁のなかにポンポン野菜を入れるだけ、手で漬け床をかき混ぜる必要もない、というあたりがぬか漬けよりも続けやすいポイントだとも言えます。では早速私の作り方を。

 【水キムチの材料】

  • お米のとぎ汁:500ml
  • 海塩:大さじ1
  • はちみつ:小さじ2
  • 生姜:スライスやおろしをひとかけ分
  • きゅうり・ニンジン・ナス・大根・ミョウガ・プチトマトなどの野菜:適量

 【水キムチの作り方】

  1. 洗米時、一番最初のとぎ汁はゴミなども含まれるので捨て、二回目のとぎ汁を確保する
  2. 保存容器とそのフタを熱湯やアルコールなどで滅菌しておく
  3. 小鍋でとぎ汁を煮立てて塩を入れて溶かし、茶こしなどで濾しながら保存容器に移す
  4. 粗熱がとれるのを待って、はちみつ・生姜を入れる
    ここで味を見て塩を好みで調整する
  5. 4に一口大に切った野菜を漬け込んで、常温で一日置く

今の季節だと、半日で酸味が出始めて漬物らしくなります。しっかり酸味が出たら後は冷蔵庫で保存し、野菜は一週間以内に食べきります^^

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レシピによってはりんごや梨などの果物を使うものも多いです。乳酸菌は糖分を餌としますので、果物に含まれる果糖を使うか、別の糖分を使うかはお好みかなと思います。

何度か生のりんごのスライスを入れて作ってみたこともあるのですが、翌日そのりんごを食べてみると「食感は変わらないのに、まったく甘みがなくなっている」んですよね〜。面白い!!

我が家は果物が家にないことも多いので、はちみつで作ることが多いです^^
※一歳未満のお子様が食べる場合は、果物か100%ストレートりんごジュースでお作りください!!

ニンニクや唐辛子を入れなくても、十分美味しい水キムチができますが、入れるとグッと味に深みが増すのもまた確か! お好きな人はチャレンジしてみてください。

水キムチはスープ(漬け汁)がお楽しみ!!

そして水キムチの楽しみは、漬けた野菜だけではありません!! 実はこのスープ(漬け汁)がたまらなく美味しいのです♡♡

野菜の旨みと、乳酸菌の爽やかな酸味。私、唐辛子の強い辛さが苦手なので韓国料理を食べる機会があまりないのですが、韓国冷麺のスープってこの水キムチの漬け汁がベースなのだとか^^

一説によると《水キムチにはぬか漬けの18倍の乳酸菌がいる》だなんて言われていますが、それはこのスープごといただくことができるから。ぬか漬けのぬか、味見はしますけどそんなにガッツリ食べませんもんね(笑)。

以前はこのスープに醤油やごま油をちょろっと垂らして飲むのが好きだったのですが、最近は「韓国冷麺に使うなら、そうめんにも合うに違いない……!」と、希釈タイプのめんつゆをこのスープで割ってそうめんを食べるように。

この時、ちょっと漬けすぎて酸っぱくなった野菜も刻んで薬味にできますし、トマトや水菜をざくざく切って、そうめんのうえに乗っけてつゆをぶっかけて、豪快に食べるのも最高♡

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酢や柑橘とはまたひと味違う、乳酸菌の爽やかな酸味が夏バテ気分をふっ飛ばし、食欲を蘇らせてくれますよ〜〜!!

あると便利な耐熱ガラス製保存容器

水キムチは水分たっぷりですし、深さがあって冷蔵庫内で収まりのいい保存容器があると便利。500mlのとぎ汁で作るとなると、容量は800〜1000mlくらい欲しいところ。

私が今使っているものはもう10年以上前に買ったものなので、ちょっと見た目が違いますが、後継品はこれかな……?

あと、我が家の10年選手なタニカのヨーグルトメーカー【ヨーグルティア】のシリーズから、数年前にリリースされた別売りガラスポット。ヨーグルティアにももちろん使えますが、それ以外の用途で使う方が多いかも(笑)。持ち手があるのも何気に便利^^

どちらも耐熱ガラス製なので、水キムチに限らず、発酵モノを長期保存する時でも安心して使えます。口が広くて中まで洗いやすいのもお気に入り。

そうそう、ガラスのピッチャーなんかも意外と使えますよ(笑)

おわりに:スープを継ぎ足せば、次回以降の漬かりが早い!

すっかり私の夏の定番になっている水キムチ。シーズン始めに作った漬け汁を飲み切る前に、少しずつとぎ汁と野菜を継ぎ足していきながら(レシピの3の状態のもの)夏の終わりまで楽しんでいます。既に乳酸菌がたくさんいるので、酸味が出るのがめちゃくちゃ早い!!

沈殿物や野菜のカス、容器全体の衛生状態が気になる場合は、茶こしなどで濾しながら一度容器をカラにし、清潔な別の容器を使って仕込み直すといいですね^^

ぬか床のように毎日混ぜる必要もないし、とぎ汁さえあればいつでもイチから作れるのが水キムチの大きな魅力! 今後はスープの活用方法をもっともっと増やしたいです♪

 

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この記事を書いた橘花(kikka)ってこんな人